【編集長口上】 連載第1回(2011年1月号)

本欄の題号は「二升五合」。試みに検索サイトで意味を調べてみると、トップに「4・50975㍑」と表示される。徹底的に合理性を追求した唯物論的な検索結果。もちろんそうは読まないし、そういう意味では、ない▼この題号に使用した文字は「初唐の三大家」の一人として名高い唐代の代表的な書家、褚遂良(ちょ・すいりょう=596~658年)が最晩年に書丹した楷書の最高傑作『雁塔聖教序』(がんとうしょうぎょうじょ)の筆跡をベースに、本紙制作部がデザイン化したもの▼西安の南に位置する慈恩寺は七層の「大雁塔」で知られる観光寺院。ここに建つ2基の石碑に嵌め込まれている碑文が『雁塔聖教序』だ。「聖教序」とは聖教(仏教のこと)の序文という意味。唐朝2代皇帝の太宗とその皇太子(のちの高宗)が撰した▼『西遊記』で著名な三蔵法師こと玄奘は、国禁を破ってインドへ向かい、17年におよぶ長い旅の末に657巻もの仏典を携えて帰国する。『雁塔聖教序』は、幾多の苦難を乗り越えて国家に新しい「経綸」をもたらした玄奘の偉業を讃えたものだ▼玄奘が生死を賭してまで一途に西へ向かった本来の目的は、国家経営に必要な秩序の根幹となる情報を「輸入」するためだったのかもしれない▼2011年。ネットには唯物論的な情報が氾濫しているが、本紙は中小企業経営者にとって有益な情報を発信することで、日本経済を牽引する読者諸賢とともに「二升五合(ますますはんじょう=益々繁盛)」といきたい。


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