【グリーン購入】 (2019年8月号)


「グリーン購入」とは、製品やサービスを購入する前にその必要性を熟考し、環境負荷ができるだけ小さいものを優先して購入すること。消費者の観点ではグリーン購入といい、生産者の観点ではグリーン調達という▼循環型社会を形成していくためには、「再生品などの供給面での取り組み」に加え、購入する側、つまり「需要面からの取り組みが重要である」という考えから、「グリーン購入法」が制定された▼この法律は、国などの公的機関が率先して環境負荷低減に資する製品・サービスの調達を推進するとともに、適切な情報提供によって需要の転換を図り、「持続的発展が可能な社会の構築を推進」するとしている▼本紙は今号から、このグリーン購入法の厳しい基準をクリアした〝地球環境にやさしい〞新聞用紙を採用することとした。だが、多くのエコ製品がそうであるように、環境にやさしい製品というのは、財布にはやさしくない▼それもそのはず、この銘柄の用紙を抄造している製紙メーカーでは原料材を輸入する際、伐採から流通経路までしっかりと把握されているもの以外、絶対に調達しないという。海外での植林事業も相当なスケールで展開している。こうした取り組みには当然、莫大な費用がかかる▼本紙も環境負荷低減に不可欠なコストだと認識し、この取り組みに参画していく。