【先行き】 (2021年1月号)


さて、仕切り直しのオリンピックイヤーとなる〝はず〟の2021年がはじまる。五輪は7月23日から8日8日までの日程で開催される〝予定〟だ。これに伴い、昨年と同様に祝日が移動する。「海の日」は開会式前日の7月22日、「スポーツの日」は7月23日、「山の日」は8月8日となる▼1月20日には米国の第46代大統領にジョー・バイデン氏が就任する〝見込み〟となっている――。と、ここまで筆を進めてきて、いかに正確を期すためとはいえ「はず」だの「予定」だの「見込み」だのと、いちいち書かなければならないことにウンザリする▼先行きが見通せない年であっても、「確実にそうなる」こともある。節分(立春の前日)は2月2日。この日が節分になるのは明治30(1897)年以来124年ぶりのことだ。平成13(2001)年、つまり21世紀になって最初の年に生まれた人は当然ながら二十歳となる▼東日本大震災「3・11」のあの日からは、早くも10年が経過する。アメリカ同時多発テロ「9・11」からは20年。湾岸戦争「砂漠の嵐作戦」での、多国籍軍によるイラク空爆からは30 年だ▼9月1日にはデジタル庁が発足する予定。首相の、自民党総裁としての任期は9月30 日まで。衆議院議員は10月21日で任期満了となるため遅くともその前30日以内に総選挙が実施される「見通し」だ。