【平成30年】 (2018年1月号)


平成30年がはじまる。12月31日まできっちり1年ある「平成」としては最後の年となる。鬼が笑う話題だが、平成はどんな時代としてひとびとの記憶に残るのだろうか▼クイズ番組で「K・M・T・S。これに続く文字は何か?」という問題があった。答えはH。慶應、明治、大正、昭和と続く元号の頭文字をアルファベットで示すとこの順番になる。天皇の退位は平成31年4月30日、翌日には皇太子の即位とともに新しい元号がはじまる。Hの次の文字は、はたして何になるのだろうか▼平成30(2018)年は明治元(1868)年の〝開国〞から数えてちょうど150年。2月には平昌五輪が開幕、6月にはサッカーワールドカップロシア大会が開催される国際スポーツイヤーだ▼経済に目を向けると、ASEAN加盟10カ国の域内関税が年内にはゼロとなり、国内の農業分野では減反政策が終了する予定となっている▼身近なところではセブンイレブンが沖縄県に初出店し、47都道府県での店舗展開を完了する。その一方で、イオンの完全子会社となっているダイエーの屋号は年内に消滅する予定だ▼10月31日には国内放送局の現行免許が失効する。安倍一強の状況下で進む「放送と通信の完全融合」。テレビ各局が平成という時代のラストと「Hの次」について、どのように伝えるのか注視していきたい。