【18歳、選択の夏】 (2016年7月号)


7月。この国では3年に一度、この月に参議院議員選挙がある。今回は6月22日公示、7月10日投開票という日程。いつもと違うのは、この選挙から「18歳以上」に選挙権が与えられるということだ▼はじめての選挙。未来を担う若者には、ぜひとも投票所に足を運び、大事な一票を投じてもらいたい。いまの生活はもちろん、自分の将来にも影響する選択だ。「どうせ同じ。なにも変わらない」などと、最初からあきらめてしまってはダメ。政治にはなにも期待できない、という気持ちはわからないでもないが、だからといって棄権してしまえば、それこそ「なにも変わりようがない」のだから▼TOKIOが歌ってヒットした『宙船(そらふね)』(中島みゆき作詞・作曲)は、「その船を漕いでゆけ おまえの手で漕いでゆけ」の歌詞ではじまり、「おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールをまかせるな」と続く。選挙も同じだ。自分で考え、選び、投じることが重要で、これを他人任せにはできない。自分が投票を棄権すると、それを「喜ぶ者」が必ずいる▼消費増税を再延期しなければならないほどに、この国の経済は停滞を続けている。国の借金は1千兆円以上だ。そして首相はこの選挙で、改憲に必要な議席の確保を目論んでいる。選択の夏、若者だけではなく、すべての有権者がオールを手放すわけにはいかない。