にしむら・ひでとし

昭和17(1942)年生まれ。福岡県福岡市出身。福岡県立修猷館高等学校を経て九州大学経済学部に進み、昭和40(1965) 年に卒業すると日商へ入社。昭和43(1968) 年に日商と岩井産業が合併し日商岩井が誕生。主に機械・プラント輸出の営業畑を歩んでいたが、平成4(1992)年に情報産業本部長兼メディア事業部長となると、ポケベルや携帯電話、民間衛星放送事業などを手掛けた。中国総代表兼日商岩井中国会社会長、米州総支配人兼日商岩井米国会社社長兼カナダ会社社長などを経て平成6(1994) 年に取締役就任。平成14(2002)年、社長に就任すると、6千億円の不良債権を抱えて存亡の危機に瀕していた日商岩井の再建に着手し、ニチメンとの経営統合を推進。平成16(2004) 年にはニチメンを存続会社とするかたちで両社の合併を実現し、新たに誕生した双日の共同最高経営責任者(CEO)に就任した。平成17(2005) 年に双日の「新経営計画」がまとまると経営責任を取ってCEO を辞任し特別顧問となった。その後も西日本高速道路の社長や、双日国際交流財団の理事長など要職を歴任した。平成25(2013) 年、71 歳で死去。