看板の耐用年数

素材や設置場所で差


 社名の入った看板を自社ビルなどに設置すれば、それは固定資産として決算書に計上することになる。設置時に一括で経費として計上するのでなく、社用車や事業用機械などと同様に減価償却資産として毎年少しずつ経費にしていくわけだ。

 

 ここで注意したいのは、看板は素材や設置場所によって耐用年数が異なる点だ。資産としての看板は「器具・備品」「附属設備」「構築物」に区分される。

 

 ビルの側面に設置する大型の看板で、主な素材に金属を使っている場合は建物附属設備となるので、耐用年数は18年。素材が金属以外なら10年とされている。

 

 また、取り外しの簡単な小型のものや、スタンド型の看板は器具備品として耐用年数は3年になる。定食屋の店前に「今日のランチ」などと書いて立てかけてある木製の看板などはこれにあたる。

 

 ビルの屋上に設置するネオンサインは、土台部分が構築物となり、主な素材が金属であれば耐用年数は20年、その他のものであれば10年と決められている。(2018/03/15)