変額年金の税務

投資信託とは税金面で違い


 契約者が選択したファンドの運用実績により年金額が増減する変額年金保険は、元本保証がないリスク商品が多いだけに、販売時にリスクに関して明確な説明が必要であることはもちろん、加入する側も契約の内容をしっかり理解しておきたい。

 

 この変額年金は、同様にファンドで運用する「投資信託」などとは、税金面の扱いで違いがある。変額年金の保険料は一般生命保険料控除の対象になる。またファンドの運用益には、投資信託の場合、源泉分離課税で所得税が課されるが、変額年金は満期保険金の支払いや解約など換金時まで課税が繰り延べられる。

 

 また運用期間内にファンドを乗り換えた際も、投資信託はそれまでの収益について源泉分離課税がなされるが、変額年金はやはり換金時まで税金はかからない。(2017/10/16)