動物も減価償却資産

ゾウやライオンは耐用年数8年


 動物園や水族館が飼育している動物は、税務帳簿上は減価償却の対象として処理する。固定資産の耐用年数を定めた省令によると、その別表第一で「器具及び備品」の10番目に記されているのが「生物」だ。

 

 耐用年数は、魚類2年、鳥類4年、そしてゾウやライオンなどの「その他のもの」が8年とされている。植物は貸付業用であれば2年、その他15年となっている。

 

 減価償却資産の耐用年数はその資産の効果が及ぶ期間をもとに算出されているが、上野動物園で17年半飼育されたパンダのホァンホァンなど、その耐用年数(8年)を大きく超えて動物園に貢献していることも多い。

 

 なお、野生の動物は外敵の襲撃や病気の脅威に常にさらされているため、動物園で飼われている同種の動物と比べて半分の年齢までしか生きられないことも多いそうだ。(2016/09/17)