スイッチOTC薬に脚光!

購入費用を所得から控除


 「スイッチOTC薬」をご存じだろうか。医師の処方せんがなければ入手できなかった薬が、その安全性や有効性に問題がないと国から判断され、薬局やドラッグストアで気軽に買える「一般医薬品」に転換(スイッチ)したものだ。

 

 OTCは「オーバー・ザ・カウンター」の頭文字で、薬局などの〝カウンター越し〟に入手できることを意味する。解熱鎮痛薬の「イブプロフェン」や外用鎮痛薬の「インドメタシン」など多数の製品がラインナップされている。

 

 税制改正によって、このスイッチOTC薬の購入費用を所得から控除できるようになる。平成29年以降の支出が対象で、1年間の購入合計額が1万2千円を超えたときに、8万8千円を限度に総所得金額から控除できる。これまでの医療費控除との併用はできない。

 

 軽い不調であれば薬局で買った薬で治ることはあるが、市販薬を使った自己治療(セルフメディケーション)には限界がある。医者のアドバイスが必要なときまでセルフメディケーションにこだわることがないようにしたい。(2016/05/16)