自動車には、購入時に消費税、保有していると自動車重量税と自動車税（軽自動車税）、そしてガソリンには揮発油税など、多くの税金が絡んでいる。だからこそ、廃車（抹消登録）したら自動車税の還付を忘れずに請求したい。

　都道府県税である自動車税は、毎年４月１日時点で車を所有している人が12カ月分前払いするものだ。だが廃車にすれば、その翌月から計算して払い過ぎた分が還付される。還付金の計算は、例えば６月に抹消登録をすれば、７月から翌年３月までの９カ月分に相当する金額が還付される。

　ただし、過去に自動車税の滞納があったり、他の地方税（都道府県税・市町村税）に滞納があったりすれば、その還付金は滞納分に充てられてしまうため、還付金を受け取れないこともある。また、軽自動車は、抹消登録を行っても自動車税は還付されない。

　なお、廃車にした日の翌月から還付金が発生するため、廃車手続きの完了が３月であれば、還付金は発生しない。(2020/05/13)