「団体保険」と「団体扱い保険」

通常より割安な保険料


 「団体保険」は、職場などを通じて募集された保険に希望者が申し込むものだ。保険料は勤務先などが保険会社にまとめて支払う。会社単位など、組織的にとりまとめて募集する仕組みのため、保険会社としては効率的に加入者を集められることから、保険料は個人の保険と比べて割安になる。

 

 割安な保険料で保障を受けられる団体保険は魅力的だが、会社を辞めた後には同じ保険を続けることはできない。転職後に新たに生命保険に加入すると年齢や健康状態によっては割高になるので、個人の保険に最初から入っていたケースと比べて負担が重くなるおそれもある。

 

 ちなみに、会社を通じて加入する保険には「団体扱い保険」もある。これは会社が保険料の徴収者となっているだけで、あくまでも個人が加入している保険と変わらない。会社が代表して保険の契約者となる団体保険と違い、会社員本人が契約する。保険料は給与から天引きされ、会社がまとめて保険会社に支払う。個人の保険ではあるが、保険料は通常の個人保険と比べると割安になることが多い。(2018/07/02)