〝広告事業〟のための設備投資で節税

塔屋看板・野立て看板

参考価格

300,000~2,000,000

 

【マンション屋上設置広告塔(塔屋看板)】

■サイズ:縦2770mm×横6880mm×4面 ■形式:鉄枠組みタイプ+外照式タイプ

■印刷部分仕様:インクジェットシート+長期用UVカットラミネート

 

収益・節税アイテムとして広告設備導入

広告塔(塔屋看板)の設置事例(グラッドHPより)
広告塔(塔屋看板)の設置事例(グラッドHPより)

 会社が所有するビルや自分がオーナーのマンションの屋上、さらには駐車場の空きスペースなどの遊休地をうまく活用すれば、手軽に〝広告事業〞をスタートさせられるかもしれない。こうした場所に広告塔や看板などを設置して、そこへ出稿する広告主を募れば、それだけで立派な〝広告事業〞だ。

 

 立地条件にもよるが、ニーズさえあれば長期的な収益を期待できるうえ、節税効果も見込める事業設備投資であるといえる。広告塔を設置する建物の構造や強度、看板を設置する場所の景観や日影の条件などを事前にチェックし、行政機関による規制をクリアできるのであれば、導入を検討したい収益・節税アイテムだといえる。

 

交通量多い道路沿いならばニーズ見込める

照明付き屋上看板の設置事例(同)
照明付き屋上看板の設置事例(同)

 広告塔や看板はいたるところに設置されている。電車の車窓から景色を眺めていると、田園風景の中に大きな看板が設置されていることがある。「野立て看板」という広告手法で、地元の私立大学や高校、専門学校、自動車教習所、病院などが出稿しているケースが多い。

 

 国道やバイパス沿いに立てられているのも野立て看板で、こちらはクルマから視認されやすい位置に向いて設置されている。パチンコ店、ホームセンター、ファストフード店などの、店舗までの道順や距離を表示したものが多い。

 

 都市部では高速道路が多層化・高架化していることもあり、ドライバーからの目線に合わせるため、ビルやマンションの屋上に広告塔が設置されているケースが多くみられる。大企業の社名や高級ブランドのロゴだけを掲出するシンプルなデザインのものから、夜間は照明器具やLEDライトで照らし出される仕組みの派手なものまでバリエーションも豊富だ。

 

自社商品・サービスの宣伝にも有効活用

超大型屋外ビジョンの設置も夢ではない!?(写真はイメージです)
超大型屋外ビジョンの設置も夢ではない!?(写真はイメージです)

 屋上に広告塔を設置するだけではなく、建物の壁面を使った「懸垂幕」や「壁面看板」、「ガラス面シート」、「袖看板」、そして狭小スペースを利用した「自立看板」や「ポール看板」、駐車場のフェンスや倉庫の塀などを活用した「パネル看板」など、広告設備の設置を検討できる場所は多岐にわたる。

 

 中小企業が所有する土地や建物に設置するのならば、そこで自社の商品・サービスを宣伝してもいい。広告主が見つからないで「空き枠」の状態になってしまっても、最低限の活用はできるといえるだろう。また、分譲マンションの場合でも、管理組合が総会の承認を経て設置した広告塔が収益をあげれば、その収入は管理費や修繕積立金の足しになる。

 

 「少額減価償却資産の特例」が使える事業者の場合、30万円未満ならば「広告宣伝費」として損金処理できる。30万円以上の場合、広告塔(塔屋看板)・野立て看板・ポール看板は「構築物」として耐用年数20年(金属造)で、懸垂幕・袖看板は「建物附属設備」として18年(同)で資産計上し、減価償却によって経費化することになる。

 

 写真上・中は看板製作専門店のグラッド(栃木・小山市)が手掛けた施工事例。広告設備は大きさやデザインなどの仕様はもちろん、使用する素材、施工材料、照明や電飾などの付属設備、工法・工期、そして設置する場所や建物などによって費用が異なるため、「30万円〜200万円程度」という価格は大きな幅をとった参考価格。そのため当然、渋谷駅前のビルのような超大型の屋外ビジョンを設置して、数千万円規模の設備投資をすることも可能だ。税理士、広告設備制作会社、そして広告代理店などとも相談して設置を判断したい。

(2017/07/04)