〝オリンピックテーブル〟を社内に設置

卓球台

810,000円(税込)

 

【三英「インフィニティー」(リオ五輪卓球競技使用台)】

■サイズ=L:2740㎜×W:1525㎜×H:760㎜

■重量=200kg

*2016年度グッドデザイン賞受賞(受賞番号:16G020093)

 

日本選手が大活躍したリオ五輪での公式使用台

インフィニティー(三英のサイトより)
インフィニティー(三英のサイトより)

 2020年の東京オリンピック開催に向け、はやくも公式スポンサー各社のテレビCMなどが頻繁に映し出されるようになってきた。陸上の短距離100メートル走競技では桐生祥秀選手(東洋大学)が日本人史上初の9秒台となる9秒98の日本記録を樹立。自国開催大会でのトップアスリートたちの活躍に期待が高まる。

 

 ずいぶん時間が経過したように感じてしまうが、前回大会、つまりリオデジャネイロ五輪が開催されたのは昨年のことだ。リオ大会では卓球の日本選手団が大健闘。女子団体チームはロンドン大会での銀メダルに続き銅メダルを獲得。男子シングルスでは日本のエース、水谷隼選手が銅メダルを獲得し、団体でもチームに銀メダルをもたらす大活躍をみせた。

 

震災被災地、宮古市産の木材が描く美しい曲線

美しい曲線を描いた脚部が印象的(同)
美しい曲線を描いた脚部が印象的(同)

 オリンピックや世界選手権などの国際大会では、選手だけではなく、競技に使用される用具にも世界中の目が注がれる。当然ながら、いずれもその分野のトップメーカーが提供する最上級品ばかりだ。卓球台ももちろん例外ではない。

 

 写真はブルーの天板と美しい曲線を描いた脚部が印象的な卓球台「インフィニティー」。昭和37年設立の老舗メーカー、三英(千葉・流山市)が開発・製造したもので、ウォークマンのデザインなども手がけたソニー出身のプロダクトデザイナー、澄川伸一氏がデザインを担当。脚部には東日本大震災で被災した岩手県宮古市産の木材を採用し、高級家具メーカーの天童木工(山形・天童市)がその技術力で加工・制作工程を担った。和のテイストとブラジルらしさを融合するとともに、被災地復興への思いも込めて「オールジャパンの素材と技術」で制作した逸品だ。ものづくりニッポンの技術力の集大成ともいえる〝オリンピックテーブル〞の価格は81万円(税込)。

 

〝ものづくりニッポン〟の技術を結集した逸品

リオ五輪でも使用(同)
リオ五輪でも使用(同)

 クリエイティブ職のスタッフを数多く抱える企業などでは社員の「遊び心」を重視するため、カフェテリアや社員食堂といった施設内やミーティングルームなどのオフィス内に、運動器具や遊具を設置しているケースがある。1日に約3500人の社員が利用するというソフトバンクの社員食堂には、卓球台はもちろん、ビリヤード台やフーズボールなども置かれている。開放的な空間はアイデアに煮詰まったスタッフが気分転換するための憩いの場であると同時に、社員同士が意見交換することで刺激を与えあう交流の場にもなっている。

 

中小企業が従業員の福利厚生などを目的として会社の施設内に卓球台を設置すれば、その取得費用は当然、経費化することが可能だ。少額減価償却資産の特例が適用される規模の事業者ならば、30万円未満のものは購入時に損金処理できる。国税庁が「器具・備品」の耐用年数を示した一覧表では、卓球台は「娯楽・スポーツ器具」の「スポーツ具」に分類されることから、耐用年数3年で減価償却する。

 

「インフィニティー」のようなオリンピックテーブルはさすがに高価だが、一般的な卓球台ならば数万円での購入が可能だ。国際競技規格を満たしている卓球台のなかにも、30万円未満で購入できるものが数多くある。また、インテリア性を重視したデザインのものや、収納に便利な折り畳み式・キャスター付きのものもある。本格的な卓球台はメーカーの技術者が立ち会って搬入・組立・設置することになる。配送料や運送保険料、施工費などとして支出した金額も取得価額に算入する必要があるため、諸費用も事前に確認しておきたい。

(2017/09/21)