クリエイティブな職場には〝遊び心〟が不可欠

ビリヤード台(9フィート)

350,000円(税別)

 

【サイズ】外寸2900mm×1700mm×850mm

【付属品】ボール1セット、キュー3本、チョーク12個、グローブ2組、ラック1個、メカニカル・ブリッジ1本

 

*中国製、組み立て式、送料別

 

グーグル、マイクロソフトなども導入

本格的なサイズの9フィート台(「LIFE楽天市場店」より)
本格的なサイズの9フィート台(「LIFE楽天市場店」より)

 日本マイクロソフト、グーグル、ソフトバンク、ミクシィ、サイバーエージェント……。いわゆるIT系やネットビジネス系とされるこうした企業に共通しているのが、「福利厚生制度・施設・設備の充実度が高い」点だといえる。クリエイティブ職のスタッフを数多く抱えるこうした企業では、社員の「遊び心」を重視するため、カフェテリアや社員食堂といった施設内やミーティングルームなどのオフィス内に、運動器具や遊具を設置している点も共通している。冒頭に社名を挙げたのは、いずれも従業員の福利厚生用、あるいは来訪者向けの応接用などとして「社内にビリヤード台がある企業」でもある。

 

 ソフトバンクの社員食堂は1日に約3500人の社員が利用するという。ビリヤード台や卓球台、フーズボールなどが置かれた開放的な空間は、アイデアに煮詰まったスタッフが気分転換するための憩いの場であると同時に、他部署の社員と意見交換することで刺激を与えあう交流の場にもなっている。

 

 グーグルのオフィスが「遊び心満載の空間」であることは、マスコミでもたびたび取り上げられており、広く知られているところだ。世界中に点在するグーグルのオフィスの多くにもビリヤード台などが置かれている。各国から優秀な人材が集まる企業として知られる同社だが、そうした頭脳が創造力を発揮するためには「働く環境」の充実が欠かせない。ビリヤード台も、「快適な職場の提供」を演出する重要なアイテムのひとつだといえるだろう。

 

福利厚生・来客応接用として設置

ボールリターン機能を備えた7フィート台(ニューアートのHPより)
ボールリターン機能を備えた7フィート台(ニューアートのHPより)

 こうした企業と同様、中小企業が従業員の福利厚生を目的として会社の施設内にビリヤード台を設置すれば、その取得費用は当然、経費化することが可能だ。

 

 少額減価償却資産の特例が適用される規模の事業者ならば、30万円未満のものは購入時に損金処理できる。特例の対象とはならない企業の場合、10万円未満のものなら消耗品費として取得時に全額損金処理し、10万円以上20万円未満のものは一括償却資産として3年間で損金計上する。それより高額なものは「たまつき用具」の耐用年数である8年で減価償却する。

 

 業務用・競技用(ポケット台)のビリヤード台のサイズは9フィート(外寸約290㎝)が一般的だが、設置するスペースによっては少し小型の8フィートや7フィートの製品もある。写真上は日用品雑貨・家具・インテリアのSTYLE(埼玉・坂戸市)が、自社運営のネットショップ「LIFE楽天市場店」で販売しているポケットビリヤード台。9フィートの本格的なサイズで、ボール1セットとキュー3本などが付属している。価格は35万円(税・送料別)。

 

耐用年数8年、30万円未満は即時損金処理も

インテリア性重視のポケットストップ仕様(同)
インテリア性重視のポケットストップ仕様(同)

 写真中はビリヤード用品のニューアート(千葉・中央区)が取り扱う中型ビリヤードテーブル。イギリスの老舗メーカー、ライリー社の7フィート台で、このクラスでは珍しいボールリターン機能を備えた最上級モデル。価格は付属品込13万1400円(同)。

 

 写真下も同メーカー・同サイズの台だが、こちらはインテリア性を重視したポケットストップ仕様となっている。価格は付属品込13万5千円(同)。大型台は重量もあるため、設置する床の強度やスペースが足りない場合にはこのサイズが手ごろだといえる。

 

 ビリヤード台は設置が容易な小型・中型のものもあるが、大型のものは専門の施工技術者に搬入・組み立て・設置を依頼することになる。配送料や運送保険料、施工費などとして支出した金額も取得価額に算入する必要があるため、諸費用も事前に確認しておきたい。

(2017/05/23)