土地評価の「実際の地積」とは?

台帳地積より実態を重視


 土地評価のもととなる地積は「実際の地積」を使うと税法に定められているが、これはすべての土地の実測を要求しているわけではなく、台帳地積が事実と異なるときの計算方法を示したものだ。

 

 登記制度は明治時代からあり、当時の技術で測量した地積が現在の登記簿に反映されていることがある。特に山林は実際と異なる地積が登録されていることが少なくない。実態とかい離しているときには登記上の数字ではなく、実測値を使用する。

 

 なお、土地の評価方法には「路線価方式」と「倍率方式」がある。路線価方式は、評価する土地に面する道路に付けられた路線価(1㎡あたりの価額)を基礎に、土地の形状などに応じた調整を行った価額に地積を乗じて評価する。倍率方式は、固定資産税評価額に、地域の実情に即して定められた一定の倍率を乗じて評価する。路線価や倍率は「財産評価基準書(路線価図・評価倍率表)」として公開されており、国税庁ホームページで閲覧できる。(2017/03/27)