固定資産税の評価替え

分筆や測量などで減額を


 来年度(平成30年度)は、3年ごとに固定資産税の評価を見直す「評価替え」の年度だ。それに備えて、固定資産税率を大幅に軽減する節税のポイントを知っておきたい。

 

 まずは「分筆」による方法。分筆することで、利便性の低い土地の評価額を下げたり、非課税の土地をつくり出したりできる。私道(幅1・8m以上、公道に通じている)など公共性の高い土地は、非課税となる。ただ、分筆するにあたっては登記や測量などの費用がかかる。

 

 小規模住宅用地の特例の利用も大幅な減税となる。1戸当たり200㎡までの住宅用地であれば、固定資産税評価額が6分の1に軽減される。小規模住宅用地以外の住宅用地であれば200㎡超の部分は3分の1になる。

 

 代々引き継いでいる土地は、登記簿と実際の面積(地積)が異なっていることがある。役所に申し出をして、正しい地積に直してもらうことで節税できるケースがある。ただし、登記上の地積が実際より小さく、実測したら固定資産税が上がることもあるので注意したい。

 

 また、固定資産台帳の内容に不服があれば、申し出をすることで各自治体の固定資産税評価委員会が調査してくれる制度がある。(2017/07/11)