愛人にマンションを譲りたい

非課税枠の贈与を活用


 愛人にマンションを譲ろうと思うが、贈与税は払いたくない。親族ではないので特例なども使えない。そこで「贈与税の非課税枠」(年間110万円以下)を活用する。この非課税枠は他人への贈与にも使えるので、毎年この枠内で現金を渡し、まとまった金額になったときに所有権を愛人に買い取らせればいい。もちろん、100万円前後の金額では新築高級マンションを譲るまでには相当の年月がかかる。

 

 この際、贈与契約書は忘れずに作っておかなければならない。贈与の確実な証明を残すことで、後になって浮気に気付いた妻が、「夫が支払ったお金は贈与ではなく、貸し付けたもの」などと言って、愛人にお金の返却を求めるかもしれないからだ。

 

 そして、税務署からは「連年贈与」と見なされないように気をつけたい。110万円という非課税枠キッチリを毎年贈与すると、各年に分けた贈与が当初から計画されていたとみなされ、「一括で行われた贈与」と判定される可能性がある。(2017/09/02)