生命保険の告知義務

正確にしないと保険金不払いも


 生命保険への加入を決めると、契約者には保険会社に健康状態などの情報を伝える「告知」の義務が発生する。告知は「告知書」などの書面への記入で終わることもあれば、保険会社が委託した医師による健康診断を受診しなければならないこともある。

 

 保険会社が加入を認める「健康」と、一般的に考えられている「健康」は若干異なる。血圧が少しだけ高いので降圧剤を飲んでいる人や、不安なことがあるので精神安定剤を飲んでいる人は必ずしも病気というわけではないが、保険会社に「健康ではない、保険リスクがある人」と判断されることがある。また、がん手術でがんを完全に取り除いていても、過去数年間のうちにがんになったことがある人の保険加入は制限されることもある。

 

 告知内容にウソがあると、保険金を受け取れないおそれがある。それまで支払ってきた保険料が無駄になってしまうリスクを踏まえて対応したい。(2016/12/30)