高額医療費の負担を一時的にカバー

限定額適用認定証


 長期療養や入院、手術となると相当な負担になる。そこで患者の負担が極端に増えないようにするための「高額療養費制度」が設けられている。

 

 5つの所得区分に分け、1カ月の自己負担額が設定されている。しかし、この高額療養制度は、支給されるのが申請してから約3カ月後で、当面の生活費の困窮などが大きな問題とされてきた。

 

 そこで2007年4月に「限度額適用認定証」が導入され、70歳未満の人がこの認定証を保険証とあわせて医療機関に提示すると、1カ月分の窓口での支払いが自己負担限度額までとなった。

 

 認定証が導入されたときは入院時の医療費にしか認められていなかったが、12年4月から外来でかかった医療費に関しても使用が認められるようになっている。

 

 認定証は自己申請で、加入しているそれぞれの保険組合に発行してもらう必要がある。発行まで時間を要することも考慮しておいたほうがいいだろう。(2017/07/09)