えがしら・きょういち
大正12(1923)年生まれ。福岡県城島町(現在の久留米市)出身。中学校を卒業後、米子地方航空機乗員養成所を経て明治大学専門部に進むが中退。終戦直後の昭和21(1946)年、米軍春日原ベース(福岡県春日市原町、現在は航空自衛隊の春日基地)内のPX(売店)の指定商となり、昭和25(1950)年にはロイヤルの前身となる「キルロイ特殊貿易」を設立。昭和26(1951)年、福岡空港での国内線運航開始と同時に空港内食堂の運営に乗り出し、機内食の納入も開始する。昭和28(1953)年、福岡の中洲にフランス料理店「ザ・ロイヤル」(後に屋号を「花の木」へ改称)を開店。オープンから3カ月後には新婚旅行で来日したマリリン・モンローとジョー・ディマジオが来店。この店の料理を気に入った2人はその日から3日間連続で通ったという。昭和34(1959)年には日本でのファミリーレストランの草分けとなる「ロイヤル」を福岡の天神で開業。昭和46(1971)年には「ロイヤルホスト」の店名での1号店を北九州市八幡西区青山でオープンした。他社に先駆けてセントラルキッチン方式やフランチャイズ制を導入し、日本の外食産業をリード。ロイヤルホストを全国にチェーン展開し「外食王」の異名を取った。平成17(2005)年、82歳で死去。